初めまして、クリエイティブコバコの小林れいと申します。
現在、小売店のコンサルタントをしながら、公立中学校で美術教員をしております。
小売店コンサルタントがなぜ、中学校の美術教員になったかというと、当時小4だった長男が「図工が嫌い」と言い出したことがきっかけでした。
図工・美術しか得意な科目がなかった私としては、衝撃的な出来事で、2022年4月より武蔵野美術大学の通信教育課程で、教職と学芸員の免許取得を目指し、3年後の25年には無事教員免許を取得し、京都市内の公立中学校で美術の非常勤講師としてのキャリアをスタートさせました。
しかし、中学校で美術を教えはじめると、美術部でこんな子たちに出会うことになります。
技術はあるのに、何を描きたいのか分からない。
日々、ノートに漫画のような、顔だけのアニメチックな女の子のイラストを描くだけ。
画用紙やイラストボードにきちんと仕上げるのではなく、ただ時間をつぶすためにノートにシャープペンシルで描きながらおしゃべりをする。
顧問が来ると、さーっと帰ってしまう。
せっかく美術部に入ったのに、彼女たちは何をしにきてるんだろう?
何を求めているんだろう?
しかし、少しずつ打ち解けていくと、多少うまく描けなくても、強い想いを持っている子がいることもわかりました。
ですが、非常勤講師の私は顧問ではなく、行ける曜日も限られているため積極的な指導がしにくい状況。
教員としての役目のほかに、やはり自分が伝えたいことに合う方法はないか?
それを模索して、たどり着いたのが、このプロジェクト型の絵画教室です。
絵画教室というものは、もともと幼児を中心とした自由に絵を描ける教室と、中高生に向けた受験用教室、大人向けに技術と楽しさを教えるカルチャー教室などがあります。
プロジェクト型学習(PBL: Project-Based Learning)は、子どもらが実社会の課題を自ら見つけ、調査・解決策の策定・成果発表までを行う主体的な学習法として昨今注目されています。
単なる知識の暗記ではなく、探究的なプロセスを通じて、主体性、協調性、論理的思考力などの非認知能力を養う「生きる力」を育む教育手法です。
学校でも「探求」「総合」などの科目がこれにあたりますが、まだまだ学校や環境に差があり、状況によってはきめ細やかに一人一人を見ることができているとは言えません。
そこで、私は「家庭」「学校」「部活」「塾」とは違う、子どものサードスペース的な場所を作りたいと考えました。
今現在、様々な場面でAIが台頭するようになり、芸術の世界も例外ではありません。
写真もイラストもAIが描いてくれるからこそ、それを超える発想や、思いを実現する能力が必要です。
「絵を描く」ことは、あくまでアウトプットの一部であり、大切なのは、自分の思いをどうアウトプットするか、です。
アトリエコバコでは正解はなく、「テーマ」を自分で決め、
・好きなもの
・気になっていること
・モヤモヤしていること
などを深く探求しながら、1枚の作品を作ります。
また、それを最後にどうしてそのテーマに設定したのか、描いている間はどんなことを考えていたのか、なぜその技法(画材、テクニック)を使ったのか、描いてみてどうだったか、などを説明してもらいます。
他の受講生からも感想をもらいます。講師からも、感想は言いますが、ジャッジはしません。
ただし本人からアドバイスを求められれば、複数の選択肢を提示します。
しかしそれを受け入れるのも、受け入れないのも本人の自由です。
これから大人になっていく子供たちが、誰かの答えではなく、自分の答えで描く場所と伝える場所を作りたい。
それがアート思考を中心としたPBL型絵画教室の、アトリエコバコを作った理由です。


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